絹本著色仏涅槃図
けんぽんちゃくしょくぶつねはんず
釈迦((しゃか)が亡くなった時の情景を描いたものです。沙羅双樹(さらそうじゅ)の下に横たわる釈迦の周りを、弥勒(みろく)や観世音(かんぜおん)などの諸菩薩(ぼさつ)をはじめ、すべての生き物が取り囲み、嘆き悲しむさまが描かれています。釈迦の母の摩耶夫人(まやぶにん)が、天界から降りて迎えにくる姿もみられます。
また、釈迦が一生涯に経た八つの重要な場面も描かれていることから、この絵は八相涅槃図となっています。涅槃図は、平安時代までは横長ですが、鎌倉時代以降は縦長のものになり、高い所から見た図になります。宝福寺のこの絵は、その作風から14世紀末ごろに製作されたものと考えられています。
名称 | 絹本著色仏涅槃図 | |
所在地 | 総社市井尻野 |
指定区分 | 市指定 絵画 |
時代 | 南北朝時代 |
指定年月日 | 平成6(1994)年10月24日 |
管理者 | 宝福寺 |
大きさ・寸法 | 縦141cm、横145cm |