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宝福寺

ほうふくじ

 もとは天台宗の寺院でしたが、鎌倉時代の中期、臨済宗に改宗した有力な禅宗寺院です。最盛期には、山内に建てた小院が55、山外の末寺は三百余もあったと伝えられています。仏像を安置し礼拝する仏殿、住職が修行僧に教えを説く法堂(はっとう)、僧が座禅や寝起きをする僧堂、住職や家族の住まいにあたる庫裏(くり)、山門、トイレである東司(とうす)、浴室など、禅宗寺院に基本的な七堂の主要な建物が整えられていました。しかし、戦国時代の天正3(1575)年、宝福寺の建物は、備中兵乱によって仏殿・三重塔を除き戦火で焼失しました。現在の建物は、三重塔以外は江戸時代に再建されたものです。 
 画聖雪舟が修行し、涙でねずみの絵を描いたという逸話の残る寺で、禅の修業に訪れる人や、新緑や紅葉など季節を楽しむ観光客も多く見られます。


名称宝福寺宝福寺の全景
所在地総社市井尻野
指定区分県指定 史跡 
時代鎌倉時代
指定年月日平成12(2000)年3月28日
管理者宝福寺
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