木造地蔵菩薩立像
もくぞうじぞうぼさつりゅうぞう
ヒノキ材による寄木造の仏像です。下地に胡粉(ごふん)という白い顔料をかけて彩色したと考えられますが、その彩色は残念ながら現在ではほとんど残っていません。体部や袖部は通常の寄木造と異なり、複雑な合わせ目がみられることから、非常に優れた作品ではありますが、正規の造像技術を学んだ中央の仏師の手によるものではなく、地方の仏師によって造られたものではないかと考えられています。平安後期の様式を残した、鎌倉時代の作と思われます。
地蔵菩薩: 釈迦(しゃか)が亡くなった後、弥勒(みろく)菩薩が56億7千万年後に人間界に現れるまでの間に、生死を繰返す六つの世界:六道(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上)にある、心を持つすべてのものを救済する仏のこと。
名称 | 木造地蔵菩薩立像 |  |
所在地 | 総社市上林 |
指定区分 | 県指定 彫刻 |
時代 | 鎌倉時代 |
指定年月日 | 昭和30(1955)年7月19日 |
管理者 | 国分寺 |
大きさ・寸法 | 総高約112.5cm |