青銅製の釣り鐘で、竜頭というつり下げ部分は、中央に宝珠をもつ双龍が鋳だされています。刻銘から、応仁2(1468)年に鋳造された熊山霊仙寺の梵鐘であったことがわかります。どのような経緯で宝福寺に持ち込まれたかは不明ですが、室町時代の特徴を備えた名鐘です。
【刻銘】