旬の食材を使用した季節のレシピを掲載しています。テーマは『非常時に備えて日常からパッククッキング!』です。今回はパッククッキングを活用するレシピや備蓄食を使用したレシピですので,ぜひ参考にしてみてください。
◆6月号(協力:岡山県立大学栄養学科・総社市栄養改善協議会) new!
高野豆腐の親子丼風

【材料(2人分)】 ・米・・・1合 ・水・・・200ml ・卵・・・2個 ・焼き鳥缶・・・1缶(35g) ・高野豆腐・・・1/2枚(10g) ・乾燥しいたけ・・・2g ・玉ねぎ・・・1/2玉 ・しょうゆ・・・小さじ1 ・万能ねぎ・・・5g
【下準備】 ・卵は、割っておく ・高野豆腐は、ぬるま湯で戻し、軽く水気を切る ・乾燥しいたけは、ぬるま湯で戻し、軽く水気を切る ・玉ねぎは、5㎜幅で薄切りにする ・万能ねぎは、小口切りにする
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【作り方(4人分)】 ★1袋の目安:2人分 ⇒4人分作るため、材料を2倍で準備し、2袋作る。 ① 米(1合)をポリ袋に入れて2回程度すすぎ、水(200ml)を入れてポリ 袋の口を結ぶ。同じ工程のものをもう1袋作る。 ② 別のポリ袋に焼き鳥缶(汁ごと)、高野豆腐、乾燥しいたけ、玉ねぎ、 しょうゆ、卵を入れ、全体をなじませるように揉む。 ③ ポリ袋の空気をできるだけ抜いて袋の口をしっかりと結ぶ。 ④ ②、③の工程のものをもう1袋作る。 ⑤ 大きめの鍋に耐熱皿を敷き、水を入れて沸騰させる。 ⑥ ⑤の鍋の火を弱めて準備したポリ袋を入れ、20~30分煮る。 ⑦ 火を止めて鍋からご飯と具材のポリ袋を取り出し、ご飯はポリ袋のま ま10分間放置して蒸らす。 ⑧ ⑦のご飯と具材をお皿に盛り付け、万能ねぎを散らす。
【1人分栄養量】 エネルギー:390kcal / たんぱく質:18g 脂質:10.6g / 炭水化物:57.6g / 食塩相当量:1.5g
【栄養士からひとこと】 焼き鳥缶を入れることでしっかりと味がつきます。高野豆腐は包丁で、乾燥しいたけはキッチンバサミで切って保存しておくと、災害時でも使いやすくなります!
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切り干し大根ときゅうりのゆかり和え

【材料(4人分)】 ・切り干し大根・・・30g ・きゅうり・・・1/2本 ・減塩ゆかり(ふりかけ)・・・4g ・酢・・・小さじ2 ・砂糖・・・小さじ1 ・白いりごま・・・5g ・ミニトマト・・・8個
【下準備】 ・切り干し大根は、ぬるま湯で戻し、3㎝幅に切る ・きゅうりは、5㎜の細切りにする ・ミニトマトは、半分に切る
| 【作り方(4人分)】 ① Aをポリ袋に入れ、混ぜ合わせる。 ② 切り干し大根、きゅうりを入れて、和える。 ③ お皿に盛り付け、ごまをふる。 ④ ③にミニトマトを盛り付ける。
【1人分栄養量】 エネルギー:38kcal / たんぱく質:1g 脂質:0.6g / 炭水化物:2.2g / 食塩相当量:0.5g
【栄養士からひとこと】 切り干し大根は備蓄しやすく、野菜不足になりやすい災害時でも使いやすい食品の一つです。シャキシャキとした食感が楽しめ、ゆかりとお酢でさっぱりとした味付けになっています!
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非常時に備えて日常からパッククッキング!
災害時には、水やガス、電気などのライフラインがストップすることがあるので、自宅で水やカセットコンロを備えておくことが大切です。 特に水道が使えない状況では、水はとても貴重なものになります。 そこで水を節約できる調理方法が「パッククッキング」です。 パッククッキングとは、耐熱性のポリ袋に食材を入れ、袋のまま鍋に入れて湯せんする調理方法です。 パッククッキングは、加熱に使った水が汚れないので再利用が可能になり、袋に入れたまま食事ができるので、食器などの洗い物を出さず、簡単に温かい料理をつくることができるメリットがあります。 災害時だけでなく、工程がシンプルで調理が簡単なうえ、袋ごとに違う料理を一度に作れるので、時短テクニックとして日常から役に立ちます。


パッククッキングの方法
〈パッククッキングの方法〉 ①食材と調味料をポリ袋に入れ、中の空気をしっかり抜く ②加熱すると袋が膨らむので、袋の上のほうで結ぶ ③熱が通りやすいように、中の食材を均一に広げる ④耐熱皿を敷いた鍋に水を入れて沸騰させ、食材が入ったポリ袋を鍋に入れ、湯せんで 加熱する ※ポリ袋が鍋に触れないように注意!ポリ袋の出し入れの際はやけどに気を付けてくだ さい! ⑤袋の結び目を切って、そのまま食器にのせれば出来上がり

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