ヒイゴ池湿地は、市民団体(NPO)の自然保護に対する真摯な問題提起に端を発し、岡山自動車道の施工者である日本道路公団並びに地権者、地元関係者、行政機関がそれぞれの立場でできる限りの協力、努力を惜しまず提供し、道路構造の変更等を行い、湿性植物を現状保存、また、新しい環境も創出して、消失する運命にあった植物の移植を行って保護・保全したものです。 高速道路建設という公共的大事業に伴い明らかとなった湿地の存在に対し、当時の環境影響評価で補えなかった実質的な現況調査と把握、それらを踏まえた保護・保全対策は、環境保全と開発のバランスをいかにとるかという命題に、ひとつのあるべき姿を示したともいえます。そこには技術的な裏付けを伴ったミティゲーション(代償措置)への確固たる信念があったからです。 総社市では、関係各位の多大な労力と協力によって保護・保全されたヒイゴ池湿地を、環境保全行政のエポックメーキングとして永く後世に伝え、さらに,これからの環境保護の学習の場としても活用していくことにしています
ヒイゴ池湿地植物開花時期一覧
岡山自動車道岡山総社インターから20分 JR東総社駅から車で20分 JR総社駅から車で30分