スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)からイネを守ろう
田植え直後のイネを食いちぎったり、水面に浮かぶ葉を引き込むように食害します。被害が多ければ欠株になり、収穫に影響することもあります。被害は田植え直後約20日間のイネがやわらかい時期に限定されます。1cm以下の幼貝はイネの茎を食害できません。
乾田直播栽培では、イネが硬くなったのちに入水するので、被害は問題になりません。
これがスクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)
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成貝(約7cm)
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水路壁に産み付けられた卵塊 | イネに産み付けられた卵塊 |
水稲生育期に取り組むジャンボタニシ対策
- 用水路から侵入させない
水田の取水口と排水口に金網(2cm以下の細かい目)を設置、金網の外側にゴミが詰まらないよう、さらに目の粗い網を設置します。
- 田植え直後20日間は浅水管理する
水深が4cmを超えると被害が生じやすくなります。
- 田んぼ内と周辺のジャンボタニシを減らす
水田内、用水路などの卵塊やジャンボタニシの捕殺に努めます。
- 農薬で防除する
・ スクミノン 1~4kg/10a・収穫60日前まで・2回以内
・ ジャンボたにしくん 1~2kg/10a・収穫60日前まで・2回以内
・ キタジンP粒剤 3~5kg/10a・本田初期・2回以内
・ ルーバン粒剤 4kg/10a・収穫14日前まで・4回以内
・ スクミハンター 1~2kg/10a・収穫45日前まで・3回以内
・ スクミンベイト3 2~4kg/10a・発生時・-
※ただし、「スクミノン」と「ジャンボたにしくん」は併用しない。
●散布後,7日間は落水、かけ流しはしないようにしましょう。 ●農薬のラベルに記載された使用方法、使用上の注意事項を守って使用しましょう。 ※特に魚毒性等については、十分注意してください。 |
冬期に取り組むジャンボタニシ対策
・越冬するジャンボタニシを減らす
冬期(1~2月)に水田を数回耕起し、寒さにさらすことで水田内で越冬する成貝を減らします。
用水路などのジャンボタニシは地域ぐるみで退治(捕殺)しよう (一部のみの捕殺ではなかなか効果があがりません)
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岡山県植物防疫協会チラシ (879kbyte)
岡山県植物防疫協会チラシ (R3.12)(431kbyte)
JA岡山西営農情報2015年7月 第32号 (92kbyte)