腸管出血性大腸菌感染症注意報
腸管出血性大腸菌感染症注意報が発令されました。
岡山県では令和6年8月2日に「腸管出血性大腸菌感染症注意報」が発令されました。
以下の予防方法を参考に、日常的に感染防止策を実施しましょう。
「腸管出血性大腸菌」とは
大腸菌の多くは、人や動物の腸内に住んでいて、一般的には病気の原因になることはありません。
しかし、O157に代表される腸管出血性大腸菌は、腹痛や血便などの症状を起こすだけでなく、乳幼児や高齢者では、貧血や尿毒症を併発して、命にかかわることもあります。この菌は、牛などの家畜の腸管にいることがあり、そのふん便がさまざまな経路で食品や水等を汚染することが感染の原因につながると考えられています。
また、患者さんの便を介して、人から人に感染したり、食品を不衛生に取り扱ったために、食品から食品へ菌が移ってしまい、感染が広がることがあります。
予防方法
- 調理前、食事前、排便後、動物を触った後等は、手をよく洗いましょう。
- 台所は清潔に保ち、まな板、ふきん等の調理器具は十分に洗浄消毒をしましょう。
- 生鮮食品や調理後の食品を保存するときは、冷蔵庫(10℃以下)で保管し、早めに食べましょう。
- 食肉など加熱して食べる食品は、中心部まで火を通すとともに、焼き肉などの際は、生肉を扱うはしと食べるはしを別々にしましょう。
- 乳幼児や高齢者等、抵抗力の弱い人は、生や加熱不十分な肉を食べないようにしましょう。
気になる症状があるときは、医師の診断を受けましょう
- 主な初期症状は腹痛、下痢などで、更に進むと水様性血便になります。
患者からの二次感染に気をつけましょう
- 二次感染を防止するため、患者の便に触れた場合は、手をよく洗い消毒をしましょう。
- 患者が入浴する場合は、シャワーのみにするか、最後に入浴するなどしましょう。
- 患児が家庭用ビニールプールで水浴びをする場合、他の幼児とは一緒に入らないようにしましょう。
- 患者が衛生に配慮すれば、二次感染は防止できますので、外出の制限等は必要ありません。
岡山県の感染症情報