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タンチョウ

タンチョウ日記3 (成鳥へ)


 平成21年6月2日、総社市三須にある「きびじつるの里」で自然ふ化したタンチョウの成長日記です。
 父はロード、母はキビノです。



2010.6/4

この6/2でノゾミが満1歳になりました。

 ノゾミは先週ぐらいに声変わりをしました。最初は壊れたラッパみたいな割れた音を発していましたが、今はタンチョウの鳴き声になりました。
 6/2の誕生日にはケーキもプレゼントもありませんでしたが、6/18には山手保育園の園児たちが誕生日のお祝いに来てくれる予定です。園児たちのお祝い歌とドジョウのプレゼントもちゃんと用意されています。

 
   

2010.6/1

総社市立総社小学校の子どもたちがきびじつるの里へ来てくれました。

総合学習の一環でタンチョウの勉強に来てくれました。今回は引率者も含めて総勢46名の来園でした。毎回、自転車で来られるのですが、さすがに今回は事務所の前が自転車で埋め尽くされた感じでした。(まだまだ余裕はありましたが、つるの里としては珍しい光景でした)

 
   

2010.5/28

タンポポ保育園の子供たちがきびじつるの里へ遊びに来てくれました。

はじめてタンポポ保育園の子供たちがきびじつるの里へ遊びに来てくれました。
以前「人気もん」というテレビ番組できびじつるの里と一緒に紹介された保育園です。

 
   

2010.5/22

ノゾミが誕生してから355日が経ちました。

 頭の丹も赤くなり、体の色は若干茶色く、くすんでいますが外観は成鳥とほとんど変わりません。
 ノゾミは親別れのショックからも立ち直り、今は1羽だけで暮らしています。
 後2年ほどでノゾミも成鳥になります。

 

現在のノゾミ
   

2010.5/5

子どもの日にノゾミが親別れをしました。

子どもの日にノゾミが親別れをしました。その時は突然やってきました。子供の日の昼の12時にキビノが第1卵を産卵しました。これでロードとキビノの子別れスイッチが入ったのか、二羽が一緒になってノゾミを嘴で突付いたり、激しく威嚇するようになりました。ノゾミは午前中までやさしかった親鳥のあまりの豹変ぶりにパニック状態でケージの中を逃げ惑っていました。
 そのままでは危険なためノゾミを別のケージへ移しました。
 通常は少しずつ子別れ・親別れが始まるのですが、ノゾミはかなり可哀想なことになってしまいました。ノゾミのヒヨコ声も少し変化してきました。変なヒヨコ声です。(可愛さがないです)

 

両親に威嚇されて逃げ出すノゾミ
   

2010.4/15

ノゾミが親別れをしません。

 通常タンチョウは2~3月に親別れ・子別れをして、ヒナ鳥は一人立ちするのですが、もう4月だというのにノゾミ親子は3羽仲良く生活しています。
 岡山でも過去に親別れがかなり遅かった例がないわけではありませんが、私が知る限りではその1例のみです。
 ノゾミは相変わらずピュルル、ピュルルとヒヨコ声です。
(悪い事じゃないけど、パラサイトシングルかぁー、なんだかすごく人間ぽいなぁー)

 

仲良く3羽でいつも一緒です


現在のノゾミです
   

2010.3/26

 ノゾミに脚輪を装着しました。

 ノゾミの個体番号が岡-88に決まりました(末広がりのいい番号です)。早速アルミ製の脚輪を作り、装着しました。ちなみにきびじつるの里の脚輪は、アルミの板から飼育員が心を込めて作るお手製です。
 しかし、ノゾミは脚輪の装着をひどく嫌がりました(当たり前ですが)。ノゾミには黒い帽子をかぶって金属の脚輪を手に静かに近づいてくる飼育員が、さぞ恐ろしく思えたことでしょう。

 
脚輪を装着
ノゾミは「助けてー」と叫んでいます(・・と感じました)。
   

2010.2/16

 ノゾミが誕生して260日目になりました。

 ノゾミの頭が赤くなりはじめました。
 最初は頭でも打ってけがをしたのかと思いましたが、大丈夫でした。
 鳴き声はまだヒヨコ声で鳴いていますが、声変わりもそろそろです。

 
頭が赤くなる
おでこと鼻をすりむいているわんぱく小僧に見えるのは私だけ?
   

2010.1/18

 ノゾミは男の子でした。

 ノゾミは雌雄検査の結果、オスであることが分かりました。
 ノゾミは,この検査のために初めて人間に捕獲された上に胸の羽根をむしられるというさんざんな目に遭いました。
 作業中ずっとノゾミの鳴き声が「やめてー、放してー」と言っているように聞こえました。
 だけどほんの数年前までの検査では、注射器で血液採取をしていたのでもっと大変でした。
 今は2~3本の羽根でOKになりました。

 
羽根を抜く飼育員に抗議するノゾミ
羽根を抜く飼育員に抗議するノゾミ?

お母さんに駆け寄っていくノゾミ
羽根を抜かれた後にお母さんに駆け寄っていくノゾミ(まだまだお子さまです)
   

2009.12/23

 ノゾミが誕生して205日目になりました。

 ノゾミの横顔に黒と白の境となるラインが確認できるようになりました。親鳥の横顔と見比べてみてください。鳴き声はまだヒヨコ声でピィーピィーと鳴いています。

 
ノゾミの横顔

親鳥の横顔
    

2009.12/10

 親鳥がタンチョウの舞を踊りました。

 12月に入って気温が下がってきたためでしょうか。ノゾミの親鳥が求愛のダンスを踊りました。ノゾミはぼうぜんと見ているだけでした。このダンスは次の繁殖に向けたタンチョウ夫婦の愛情表現と言われています。

 ダンスのピークは2・3月でタンチョウが1年で最も美しくなる時期です。

 ノゾミにとって、このダンスは親別れ・子別れの時期が少しずつ近づいていることを意味します。

 現在は16時頃からダンスを踊りはじめます(踊らないこともあります)。

 
タンチョウの舞
    

2009.12/7

ノゾミが誕生して189日目になりました。

 ノゾミの飛翔力は一段と向上してきました。
狭い飼育ケージをギリギリまで使って、障害物を避けて飛ぶ飛行テクニックは親鳥と同等レベルになっています。

 
   

2009.11/20

三須幼稚園の子どもたちが遊びに来てくれました。
 三須幼稚園の子どもたちがきびじつるの里へ遊びに来てくれました。
子どもたちはタンチョウの説明を聞いたり、餌を食べる様子を観察したりしました。
三須幼稚園の来所は3回目になります。

 
   

2009.11/20
 ノゾミが誕生して172日目になりました。

 ノゾミはのんびりと日向ぼっこをしていました。
ちなみにノゾミのこの体勢は人間でいうと立っている状態になります。
タンチョウの脚の関節部分は人間でいうとちょうど足首の関節部分にあたります。

 
   

2009.11/12
山手幼稚園の子どもたちが遊びに来てくれました。

昨年に引き続き、今年も山手幼稚園の子どもたちがきびじつるの里へ遊びに来てくれました。
山手幼稚園の来所は今年で4回目になります。

 
   

2009.11/9

 ノゾミが誕生して161日目になりました。

 ノゾミはピヨピヨとヒヨコ声なのですが、最近はノゾミが餌を親鳥にねだっても、あまりもらえなくなってきました。
 少しずつ親鳥もノゾミの自立に向けた練習をはじめたようです。
 ノゾミは後ろ姿がタンチョウらしくなってきました。

 
161日目の後ろ姿


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