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令和7年度発掘調査速報!~その1~(2025年10月16日)
発掘調査が始まって、1か月半が経過しました。日々の発見に心を躍らせている調査担当者ですが、これまでの調査で作山古墳の様子が少しずつ明らかになってきたので、紹介したいと思います。
1枚目の写真は、前方部2段目平坦面で見つかった円筒埴輪えんとうはにわ列です。幅2mの調査区で5本分見つかっており、直径はいずれも約32cm~38cmです。写真を見ると埴輪の底部分だけが見つかっており、上部分はなくなっています。一体なぜでしょうか。実は円筒埴輪を置く際は、底部分を埋め込んで固定するのが一般的とされています。長い年月の中で、露出している上部分は風化し、ほとんどが崩れ落ちてしまいます。そのため、最初から土で埋まっていた底部分だけが残るのです。
2枚目の写真は、前方部2段目斜面で見つかった「葺石(ふきいし)」です。葺石とは、古墳の斜面に据え置く石のことで、土留めの役割があったと考えられています。作山古墳では、これまで後円部側で葺石と思われる角ばった石を確認していましたが、前方部の葺石の様子はよく分かっていませんでした。しかし、今年の調査で前方部側の斜面にも葺石を葺いていたことが明らかとなりました。そして、写真をよく見ると、前方部2段目では、河原石のような丸い石を葺石として使用していたことも分かりました。
発掘調査は12月26日まで続きます。ぜひ皆さま今後の成果にご期待ください!
令和7年度発掘調査箇所はこちら→ 発掘調査箇所 [PDFファイル/372KB]
前方部2段目平坦面の円筒埴輪列
前方部2段目斜面の葺石
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