ガラス張り公開市長室2008-2009の結果
平成20年7月16日の山手公民館を皮切りに市内を時計回りに、平成21年2月10日の総合福祉センターまでの市内20会場で「ガラス張り公開市長室」を開催しました。 参加者総数は1408人。233件のご意見・ご提案をいただきました。ありがとうございました。 これらの意見や提言についてまとめたものを紹介します。
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ガラス張り公開市長室の開催目的
ガラス張り公開市長室を開催する目的は3つありました。このことは、各会場で市長が説明しました。
1つ目は、市民の皆さんといっしょに市政に取り組むため、市役所にどんな課や係があり、何を目標に仕事をしていることを知っていただくことです。
2点目は、県下で初めての部長マニフェストの周知です。これは、目標数値を設定し、市民に対して公約をするもの。今後も精度を高めて、実施していきます。この2点については、各会場で各部長が、配下の課の仕事内容の紹介と、自身のマニフェストについて説明しました。
そして、3点目が、皆さんからの意見や提言を市政のなかに取り入れ、政策として行い実現していくことです。各地区のもつ課題や要望だけでなく、紹介したマニフェストに示す事業に対する意見や提案も多くいただきました。
意見・提案の集計
意見や質問、要望は全部で233件です。最も多かったのは、道路に関する18件。以下、土木担当員の要望事業や草刈りといったことを含む産業建設全般、橋、生活交通、ごみ、子育て支援と続きます。
トップの道路では、国道や県道、市道の維持管理や信号機や歩道橋の設置、交通安全対策に関する要望が目立ちました。
産業建設全般17件のうち9件が、土木担当員が行う要望申請の簡素化と、要望事業の採択について。7件が、高齢化や過疎化によりむずかしくなった道路脇の草刈りについてでした。
3番目に多い橋は、約半分が巡回中に建設推進を決断した高梁川新架橋に関連したもの。市長は、多くの会場で建設推進に至った経緯を説明しました。
生活の足となる路線バスといった公共交通の充実を求めるものや高齢者へのバス・タクシー券の交付といった生活交通の分野には、北部や西部を中心に14件の意見や提言がありました。
ごみの12件は、ごみの減量化やリサイクルに関する提案をはじめ、不法投棄への対応や対策、ごみ袋の値段のことなどでした。
子育て支援には11件。保育所のこと6件、学童保育のこと2件、小児医療費に1件など。待機児童解消についても意見をいただきました。
部長マニフェストに掲げた項目別で最も意見が多かつたのは、公共交通機関の整備への14件がトップで、ごみ減量化リサイクルが3番目と、生活環境部長のマニフェストへの期待の表れともとれます。2番目は産業建設部長の土木事業の推進の11件でした。
すべての意見・提言は次のとおりです。
2008総社市ガラス張り公開市長室の意見・提言一覧 (461kbyte)
各会場の参加人数
| 月 日
| 場 所 | 参加人数 |
7月16日(水)
| 山手公民館
| 96人 |
22日(火)
| 清音支所
| 83人 |
29日(火)
| 神在分館
| 122人 |
8月6日(水)
| 秦分館
| 95人 |
7日(木)
| 総社西小学校
| 91人 |
9月22日(月)
| 山田分館
| 37人 |
30日(火)
| 新本分館
| 43人 |
10月2日(木)
| 昭和公民館
| 64人 |
6日(月)
| 下倉分館
| 51人 |
22日(水)
| 水内分館
| 67人 |
29日(水)
| 富山分館
| 44人 |
11月11日(火)
| 池田分館
| 61人 |
19日(水)
| 阿曽分館
| 57人 |
20日(木)
| 服部分館
| 68人 |
1月20日(火)
| 東公民館
| 42人 |
27日(火)
| 総社分館
| 82人 |
29日(木)
| 総社北分館
| 77人 |
2月3日(火)
| 浅尾分館
| 83人 |
5日(木)
| 常盤分館
| 71人 |
10日(火)
| 総合福祉センター
| 74人 |
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意見・提言の市政への反映
ガラス張り公開市長室でいただいた意見や提言のうち、平成21年3月末までに市政に反映することのできた主なものを紹介します。
多くの会場で、普段の生活に直結した課題についての発言がありました。緊急経済対策の2月補正予算と平成21年度予算は「身近再生」をテーマに、こうした身近な課題を解決する予算として編成しました。
北部や西部の地区で多かった道路脇の草刈りについては、道路維持経費のなかで対応。同様に生活の足となる公共交通の確保では、平成21年4月から、昭和と阿曽地区を走るコミュニティバスの運行と、高齢者に交付するバス・タクシー券の交付対象者の拡充をします。
医療への声には、水曜日と金曜日に輪番制による夜間急病診療を4月から始めます。
ガードレール・カーブミラーなど交通安全施設の設置や、防犯灯設置の補助といった身近なものへ優先的に予算を配分しました。
いくつかの会場で、土木担当員から指摘された事業の要望方法の簡素化については、やり方を見直し今年度の要望分から実施しました。市道、農道、橋などの維持補修の要望に対応し、地域のまちづくりの応援を担当する「地域応援課」の新設も、ガラス張り公開市長室での意見交換から生まれたものです。
ゆうちょ銀行での市税納付の提案も、4月から実施になったほか、悪臭のする水路の改修に着手、職員の教育に対する意見には、外部の有識者を招き研修を実施しました。