1、健康観察
 朝、出勤したら健康観察をします。給食を作る日の健康状態だけでなく、給食を作らない日や一緒に暮らす家族の健康状態も記録します。  検便は、毎月2回実施しています。さらに、10月~3月はノロウイルスの検査も毎月1回実施しています。 
 2、手洗いと身支度
  外から汚れや細菌を給食センターに持ち込まないために、手を洗います。  次に、清潔な白衣に着替えます。白衣を着用したら、粘着ローラーでホコリなどを入念に取り除きます。  再度、手洗いマニュアルに従って手洗いを行います。 
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消毒した清潔な白衣に着替え ます。
  | 鏡で確認しながら、粘着ローラーで ホコリなどを取り除きます。 ローラーをかける順番も決まって います。 | 手洗いは調理の基本です。 丁寧に手を洗い、汚れを洗い 流します。
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 3、調理室内の点検・消毒
 調理前に温度や湿度、室内の異常の有無を点検し、水質検査も行い記録します。  必要に応じてアルコールなどで消毒を行います。 
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温度湿度の確認・記録します。 基準値から外れている場合は 空調を調整します。 | 水質を点検・記録します。 味や臭い、濁りの有無なども 確認します。 |                           |  
 
 4、食材の納品・検収(7時20分~8時40分)
【納品・検収】  野菜や豆腐、肉、魚などの食材が納品されます。  食材の検収は、業者の立ち合いのもと、食品ごとに数量・産地・規格・鮮度・品温などを確認します。  異常がある場合は交換してもらいます。 【保存食】  使用する食材ごとに、50g以上ビニール袋に採取して2週間冷凍保存します。  この保存食は、食中毒などの事故発生時の原因究明に使用します。 
| 【野菜・果物】7時20分から納品開始 |   |   |  
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野菜が納品されます。
  | 重量を確認して釜ごとに分け ます。    | 調理工程に合わせて並べます。
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【肉・魚類】   7時45分から納品開始 |   |   |  
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肉や魚が納品され、重量や数を 確認して専用ケースに入れます。
  | 専用の冷蔵庫・冷凍庫で保管し ます。
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 5、朝ミーティング(8時30分)
 2人1組で身支度や手指の点検を行います。  衛生管理や作業手順などの確認や事務連絡などを行います。 
 6、下処理(野菜・果物)・調味料の計量
 汚染度ごとに水槽が異なります。流水で3回洗浄します。  泥などの汚れがひどい場合は、4回洗浄します。 
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球根皮むき機で皮をむきます。
  | 仕上げに皮をむき、3槽で洗浄 します。 | 水槽は6レーンあります。
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幼稚園分は小さい水槽で洗い ます。 | 葉は1枚ずつバラバラにします。
  | きゅうりは専用スポンジで洗い ます。 |  
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袋に入っている食材は1袋ずつ開封して 点検します。 | チルド野菜も流水で洗浄します。
  | 計量室では調味料をはかります。
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 7、下処理(肉魚類)
  
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冷凍食品は解凍して開封します。
  | 加工食品は1個ずつ点検します。
  | 魚は厚さと大きさをそろえて 並べます。 |  
 
 
 8、上処理コーナー
 スライサーで野菜を切ります。料理によって切り方を変更します。  また、食材と釜ごと刃の状態・ネジのゆるみ・音など確認を二人一組で確認して記録します。 
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| スライサーで野菜を切ります。 | 切り方によって刃を交換したりします。 |        |  
 
 9-①、調理(煮物・汁物)
 調理前に温度や湿度、室内の以上の有無を点検し、水質検査も行い記録します。  必要に応じてアルコールなどで消毒してから準備をします。 
9-②、調理(和え物)
 野菜などは和え物専用のスチームコンベクションオーブン(スチコン)で 加熱調理し、真空冷却機で冷却します。  和え衣(たれなどの調味料)は釜で加熱して、冷凍庫で冷却します。  子どもたちが食べるまで10℃以下になるようにします。 
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和え物用のスチコンで加熱し、 中心温度が85℃90秒以上ある ことを確認します。
  | 真空冷却機で約15分で 5℃まで冷却します。
 
  | 冷却後は冷蔵庫や冷凍庫で 品温管理します。食材を鍋に 入れて2人1組で和えます。 中心温度を確認、記録します。 |  
 
 9-③、調理(揚げ物)
 フライヤーは長さが6メートル以上あります。およそ400Kgの油が入ります。  食品によって調理時間は異なりますが、8時30分から11時過ぎまで揚げ続けます。 
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油の温度と揚げ時間を設定して フライヤーに食品を入れます。
  | 中心温度が85℃90秒以上ある ことを確認・記録します。
  | 3人で機械の速さに合わせて 配缶します。
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 9-④、調理(焼き物)
 焼き物や蒸し物用のスチームコンベクションオーブン(スチコン)は4台あります。  適切な衛生管理を行うために、加熱調理前のカートを操作する人は、ピンクのエプロンを着用します。  加熱調理後のカートを操作する人や配缶などを行う人は、白色のエプロンを着用します。
  
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スチコンにカートをセットします。
 
  | 食品の中心温度が85度90秒以上 あることを確認・記録します。
 
  | クラスごとの人数に合わせて配缶 します。間違いがないか、2回 数えます。
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 10、味見(幼稚園:9時30分 小中学校:10時10分)
 調理員と栄養教諭、学校栄養職員が味や加熱状態などを確認します。 
11、検食【給食センター】(幼稚園:9時55分 小中学校:10時25分)
 給食センター所長が、味や色、形状、異臭の有無、異物の有無、品温などを確認します。  確認後、配缶を開始します。 
 12、配缶(10時30分開始)
           豚肉の生姜焼きを配缶        和え物を配缶          味噌汁を配缶
 
 13、配送(10時50分開始)
 学校園のコンテナやケースに食缶や食器具を積み込んで出発します。 
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| 積み残しがないか最終チェックします。 | コンテナをトラックに積み込み、 学校に出発します。 |   |  
 
 14、検食【学校園】(幼稚園:11時頃 小中学校:12時頃)
 校園長が、味や色、形状、異臭の有無、異物の有無、品温などを確認します。  確認後、給食時間が始まります。 
 15、給食時間(12時15分頃)
 給食を「生きた教材」として食育を行います。  子どもたちは、1食分の食事の組み合わせや量などを確認したり、食材について学んだり、食事のマナーを守りながら穏やかな給食時間をすごします。 
 16、ミーティング(昼:13時 夕:16時)
 ミーティングは1日3回行います。  昼は次回の作業工程について勉強します。  夕方のミーティングは、本日の振り返りや反省を行い、課題解決にむけて話し合います。 
 17、研修会(随時開催)
 【長期休業中】    夏休みなどの長期休業中は、調理や衛生管理の勉強をします。  さらに、食器や食缶などを磨いたり、調理場内の清掃やメンテ  ナンス、点検をしたりします。
 
 
 
 
 
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|   | 衛生講習会 |  
 
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