「やさしい日本語」研修を開催しました!

 総社市では、多文化共生の推進を重要施策の一つに位置付けており、外国人相談・コミュニティ交流・日本語教育・就労支援・医療防災支援事業を行っています。本市に多くの外国人が暮らす中、外国人住民を最前線で支援する立場の本市職員と生活の中で深くかかわる地域住民に対し,多文化共生意識の啓発・向上のため,実践的な「やさしい日本語」の研修を行い,29人が参加しました。


「やさしい日本語」研修について

『「やさしい日本語」研修』

 「やさしい日本語」とは,普通の日本語よりも簡単で分かりやすい日本語です。阪神淡路大震災後,災害時の外国人住民のコミュニケーションを助けるために考え出され,東日本大震災の際にも外国人被災者支援のために活用されました。災害時だけでなく,多文化共生にとりくむ企業や自治体,NPOなどで普段のコミュニケーションにも用いられており,外国人だけでなく子どもや高齢者にも理解しやすい言葉として注目されています。


 開催日:10月13日(金)
 時 間:13:30~15:30
 場 所:総社市保健センター2階(総社市役所隣接)
 講 師:公益財団法人 ひろしま国際センター
      日本語専任講師 三好 千聖 氏

「やさしい日本語」のポイント

 研修では、「やさしい日本語」への言い換えのためのポイントを学びました。
 ここではその一例をいくつか紹介します。

 ことばをやさしく言い換える
 例えば) 津波 → 津波(つなみ)<とても 高(たか)い 波(なみ)>
        避難所 → 避難所(ひなんじょ)<みんなが 
逃(に)げるところ>

 一文の情報量を少なくする
  例えば) 「履物はこちらで脱いでから、部屋に入っていただきますようお願いします。」
         ↓
       「 ここで くつを 脱(ぬ)いでください。
             それから 部屋(へや)に 入(はい)ってください。」

「やさしい日本語」の活用

 「やさしい日本語」は相手の母語にかかわらず、特別な訓練をしなくても少しの工夫で使えるなど、多くのメリットがあります。
 多国籍化が進んでいるなか、「やさしい日本語」は多くの外国人とコミュニケーションをとるために必要なツールです。
 日本人と外国人が思いやりを持ち、「やさしい日本語」を使って対話をし、互いに理解し合うことで、多文化共生意識の醸成につながります。
 市は、今後も「やさしい日本語」の意識啓発を推進していきます。