下水道を正しく使いましょう

 わたしたちの生活排水は、下水道管を通って処理場まで運ばれ、微生物のはたらきによって処理され、きれいな水になってから再び河川などへ戻っていきます。街を清潔に保ち害虫や悪臭の発生を防ぐなど,わたしたちの生活環境を守る大切な役割を担っている下水道(公共下水道・農業集落排水処理施設)を正しく使って、健康・安全や美しい環境を守りましょう。

危険物や薬品を流さないで!

 最近,下水処理場などに,園芸や農業に使う殺菌剤(硫黄剤)が流入して困っています。下水処理場では,微生物のはたらきによって汚水処理を行っているので,殺菌剤などが多量に流入すると処理機能が低下するなど,汚水処理に支障をきたすおそれがあります。ガソリン・農薬・アルコール類などは下水道へ流さず、決められた方法で処分してください。


異物を流さないで!

 紙おむつや下着、水に溶けないティッシュ等の異物が、下水道に流れ込んで中継ポンプにかみ込み、ポンプの故障が多発して困っています。
 中継ポンプとは、低い土地にある汚水・雑排水を高い位置まで揚水し、再び自然流下で下水処理場へ送るための施設です。
 下水道に異物が流れ込むと、管のつまりや中継ポンプが作動しなくなる等の故障が起き、広範囲のお宅でトイレやお風呂が使えなくなる恐れがありますので、次の点に注意してください。

  • 水洗トイレに、トイレットペーパー以外の紙や異物(紙おむつや下着など)を絶対に流さない
  • マンホールに、土砂や廃油、木片などの廃棄物を捨てない
  • 台所の排水口には、野菜くずやてんぷら油などを流さない 

異物が溜まったポンプの一部 ポンプにかみ込んだタオル等

台所改良マスの掃除を
やってみよう!

 下水道排水設備は、私たちの生活環境を守る大切な設備です。台所改良マスを月1回程度清掃することで、排水管の詰まりや臭いを防ぐことができるので、是非、掃除してみましょう。

●掃除の手順
1 ひしゃくやお玉、新聞紙、手袋、燃えるもの用ごみ袋を用意する。
2 台所改良マス(台所の流しから家の外につながった、中に網カゴのあるマス)のふたを開ける。
3 網カゴに溜まったごみを新聞紙等の上にあける。
4 マスの上部に溜まった油類をお玉で新聞紙にすくい上げる。
5 新聞紙の上で水分が十分に取れてから、燃えるごみとして捨てる。
 

台所改良マスのふた マスの掃除方法 掃除後のマス内
 

 なお、排水設備の清掃については、市が業者を通じて斡旋はしていませんので、業者等に清掃をお願いする場合は各自の判断で行ってください。