宿寺山古墳

しゅくてらやまこふん

 旧山陽道の北側の平地に築かれた前方後円墳で、作山古墳に続く5世紀後半の吉備の大首長の墓です。
 墳丘は二段の平坦面と斜面からなり、最下段の斜面にのみ石が敷かれています。また、古墳の周囲には、大阪や奈良の大古墳に見られるような堀が巡っています。
 埋葬施設は、地元の人により明治・大正時代、2度にわたって掘られており、後円部の竪穴(たてあな)式石室の数は1基とも2基ともいわれていますが、定かではありません。前方部にも竪穴式石室が1基築かれています。これらの竪穴式石室からは,鏡や刀剣、鉄の矢じり、冑(かぶと)、玉に加え、非常に珍しい金製のかんざしも出土しています。

宿寺山古墳

名称
宿寺山古墳
所在地
総社市宿
指定区分
市指定 史跡
時代
古墳時代
指定年月日
昭和46(1971)年3月20日
管理者
個人
形式・構造など
前方後円墳(二段築成)
大きさ・寸法
墳丘:全長約116m