佐野山古墳

さのやまこふん

 丘陵上に築かれた方形の古墳(方墳)で、墳丘を巡っていたと思われる埴輪(はにわ)は発見されていますが、斜面を覆う葺石(ふきいし)の存在は明らかではありません。
 昭和33(1958)年、岡山大学考古学研究室によって、墳丘ほぼ中央で発見された埋葬施設が発掘されました。埋葬施設は、板状の石を組み合わせ、上部を粘土で目張りした箱式の石棺で、内部には互い違いに納められた2体の遺体と共に、玉類やくし、針、鉄製の剣・矢じり・ヤリガンナなどが発見されました。また、棺外からは棺に接して鎧(よろい)と冑(かぶと)が出土しています。

佐野山古墳

名称
佐野山古墳
所在地
総社市井尻野
指定区分
市指定 史跡
時代
古墳時代
指定年月日
昭和34(1959)年7月3日
管理者
個人
形式・構造など
方墳  箱式石棺
大きさ・寸法
一辺25m未満、高さ2m強
石棺の内法:長さ272cm、幅37~43cm、深さ25~32cm