厨子

ずし

 この厨子は、木造漆塗りで、二つ折りになった両開きの扉をもち、扉の外側は各種の金具で飾られています。
 内面に金箔(きんぱく)が張られ、扉の左右には正規の仏絵師によると思われる観音菩薩(ぼさつ)・法然上人、勢至菩薩・善導大師の絵が描かれています。中央には蓮華(れんげ)の台座が据えられ、その上に阿弥陀如来(あみだにょらい)の立像が安置されていますが、阿弥陀如来像は後世のものと考えられています。小型ながら、装飾性に富んだ貴重な工芸品です。


厨子

名称
厨子
所在地
総社市種井
指定区分
市指定 工芸・考古
時代
江戸時代初期

指定年月日
昭和46(1971)年5月25日
管理者
東光寺
大きさ・寸法
総高99.0cm、幅39.0cm、奥行27.5cm