直刀

ちょくとう

 直刀とは刀の形状がまっすぐで、身に反りのないものをいいます。この直刀は、刃の長さ62.2cm、柄の中に差し込む茎の長さ11.9cmを測ります。奈良時代の作で、棟の厚さとほぼ同様の鎬(しのぎ 刀身の棟と刃の間に見られる稜線(りょうせん))を、著しく刃先に寄せて、表裏から急角度に刃を形成した切刃造という手法で造られています。
 この刀は代々伝えられたことから、さびによる傷みもなく、出来栄えの優れた美しい姿を今にとどめています。正倉院宝物以外の伝世品として、極めて貴重な資料といえます。


名称
直刀
所在地
総社市総社
指定区分
国指定 工芸・考古
時代
奈良時代
指定年月日
昭和48(1973)年6月6日
管理者
個人
大きさ・寸法
刃の長さ62.2cm、茎(なかご)の長さ11.9cm