絹本著色十王

けんぽんちゃくしょく じゅうおうぞう

 宝福寺が所有する縦98.8cm、横41.5cmの十幅の絵画です。
 十王とは、死者の生前の罪業を審判する冥府の十人の王のことで、閻魔(えんま)王をはじめ、秦広(しんこう)王、初江(しょこう)王、宋帝(そうてい)王、五官(ごかん)王、変成(へんせい)王、太山(たいざん)王、平等(びょうどう)王、都市(とし)王、五道転輪(ごどうてんりん)王の十人があげられます。これら十人の王が、それぞれついたてを背に、机の前に座り、死者に判決を下す様子が描かれています。この絵は、元の時代、中国で製作され日本に伝わって来たものと考えられています。当時の人々が、死後の世界をどのようにとらえていたかをほうふつとさせる興味深い資料です。

絹本著色十王

名称
絹本著色 十王像
所在地
総社市井尻野
指定区分
国指定 絵画
時代
室町時代
指定年月日
明治34(1901)年8月2日
管理者
宝福寺(岡山県立博物館寄託)
大きさ・寸法
縦98.8cm、横41.5cm 10幅



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