栢寺廃寺跡

かやでらはいじあと

 飛鳥時代後半(白鳳時代)に建立された寺院です。昭和52(1977)年から翌年にかけての発掘調査で、瓦積みの塔基壇が見つかりました。塔の心礎を支えた巨大な礎石も発見され、もとあった場所からは移動されていますが、整備された基壇の傍らに見ることができます。
 塔以外の建物は発見されていないため、寺域内の建物配置は不明です。なお、出土した軒先を飾っていた丸瓦の中には、文様などから備後(広島県東部)の寺町廃寺と同じ型で作成されたものがあることもわかっており、両寺院の密接な関係がうかがえます。

栢寺廃寺跡

名称
栢寺廃寺跡
所在地
総社市南溝手
指定区分
県指定 史跡
時代
飛鳥時代後半(白鳳時代)
指定年月日
昭和62(1987)年4月3日
管理者
総社市

大きさ・寸法
推定寺域:東西1町(約109.09m)南北1町半