木造薬師如来坐像

もくぞうやくしにょらいざぞう

 この薬師如来坐像は、真言宗のお寺・明光寺に安置されていたもので、高さ44.5cmの比較的小さな像です。ヒノキ材を使用した寄木造で、漆を塗り金箔(きんぱく)を張っています。平安時代、12世紀後半の作と考えられ、漆や金箔は、はげ落ちている部分もありますが、当初の姿をよく残した優れた作品です。

薬師如来: 瑠璃(るり)光浄土という仏の世界の教主で、瑠璃光によって人々の病気を治し、寿命を延ばして、災厄を除き、衣食を満足させる現世利益的な色彩の濃い仏のこと。 

木造薬師如来坐像

名称
木造薬師如来坐像
所在地
総社市三須
指定区分
県指定 彫刻
時代
平安時代
指定年月日
昭和30(1955)年7月19日
管理者
明光寺(岡山県立博物館寄託)
大きさ・寸法
総高約44.5cm