磨崖仏

まがいぶつ

 巨大な花こう岩に、三つの区画をつくり、それぞれの区画に二体ずつ計六体の地蔵菩薩立像を彫っています。また、それとは別に、一体の不動明王坐像が端に刻まれています。像の間には銘があり、道清という人が大願主となって、人々の死後の世界のご利益のため、ほうぼうの信者の協力を得て、応永五(1398)年8月に造立したことがわかり、当時の人々の想いが伝わってくる貴重な資料です。なお、六地蔵と不動明王との彫刻の違いを認め、両者は同時期に彫られたものではないとする説もあります。

磨崖仏

名称
磨崖仏
所在地
総社市下
指定区分
県指定 石造美術
時代
室町時代
指定年月日
昭和34(1959)年3月27日
管理者
総社市


七体の磨崖仏


【刻銘】