8回目となる「雪舟の里 総社 墨彩画公募展」には、全国から329点の力作が寄せられました。審査は平成22年6月27日に行われ、雪舟大賞、平山郁夫賞(審査員長賞)、特選3点、奨励賞5点、入選45点が決定しました。
第8回 雪舟の里 総社 墨彩画公募展2010の入賞・入選者の一覧(101KB)
雪舟大賞
■ 『 枯蓮 』(かれはす)
宇高 健太郎(うだかけんたろう)
昭和56年 | 愛媛県松山市生まれ |
東京芸術大学大学院美術研究科 文化財保存学専攻 保存修復日本画博士後期課程在学 | |
平成16年 | 第14回加西市花の美術大賞展 パルナス新人賞 |
平成20年 | 第4回前田青邨記念大賞展奨励賞 |
第7回雪舟の里総社墨彩画公募展 2008特選 | |
平成21年 | 再興第94回院展入選 |
【作品制作意図】
冬の池の静かな揺らぎを、そこに浮かぶ枯れた蓮を配して描きました。無彩色の階調を生かして仕上げました。
平山郁夫賞 (審査員長賞)
■ 『 音が聴こえる 』(おとがきこえる)
髙間 貴美子(たかま きみこ)
昭和56年 | 愛知県豊田市生まれ | |
名古屋芸術大学美術学部絵画科 日本画コース修了 広島市立大学芸術学研究科(日本画)修了 西田俊英氏に師事 日本美術院 研究会員 |
【作品制作意図】
何気なく、ただ眺めていると時間が経っています。色々な表情があってとても魅力的。そんな自分の好きな眺めを描いてみようと思いました。
特選
■ 『 雲烟 』 (うんえん)
よねだ はるひこ
昭和45年 | 岡山市生まれ | |
沖縄県立芸術大学大学院絵画専修修了 | ||
那覇市民ギャラリー個展・グループ展開催 |
【作品制作意図】
目まぐるしくうつろう大気は、つかみどころのないグラデーションノイズ。静かに響きわたってきます。
■ 『 連 』 つらなり)
河村 篤(かわむら あつし)
昭和61年 | 滋賀県守山市生まれ | |
成安造形大学造形学部造形美術科 日本画クラス在学 |
【作品制作意図】
淡い光の中、湖面に突き出で連なる町なみ。その風景に巡りあった時の感動を大切にしたいと思い制作した。
■ 『 煌々 』(こうこう)
藤井 聡子(ふじい さとこ)
昭和49年 | 長野県松本市生まれ | |
東京藝術大学大学院保存修復 日本画博士後期課程修了 | ||
田渕俊夫氏、宮廻正明氏に師事 | ||
日本美術院 院友 |
【作品制作意図】
雨後の晴れ間に照らされた轍を描いています。引き重ねられた轍の跡は、時の交差の軌跡であり、人々の人生の軌跡であるように思います。その軌跡、景色を、黒(墨)色の濃淡で幾重の彩として表現できるか、挑戦しました。