7回目となる「雪舟の里 総社 墨彩画公募展」には、全国から342点の力作が寄せられました。審査は平成20年6月29日に行われ、雪舟大賞、平山郁夫賞(審査員長賞)、特選3点、奨励賞5点、入選45点が決定しました。
第7回 雪舟の里 総社 墨彩画公募展2008の入選・入賞者の一覧(99KB)
雪舟大賞
■ 『 site.N 』(さいとえぬ)
長原 勲(ながはら いさお)
昭和60年 岡山県玉野市生まれ
倉敷芸術科学大学大学院芸術研究科美術専攻修士課程在学、日本美術院研究会員
平成20年 第10回倉敷芸術科学大学卒業制作展 加計勉大賞
第10回広島県・岡山県大学美術系卒業制作選抜展 優秀賞
第63回春の院展 初入選
【作品制作意図】
枯れ枝でありながらも、しっかりと地を這い、まっすぐに空に向かって枝を伸ばす姿に感動し描きました。
平山郁夫賞 (審査員長賞)
■ 『 みつばちの羽音 』(みつばちのはおと)
真鍋 修(まなべ おさむ)
昭和38年 香川県観音寺市生まれ
東京芸術大学大学院修士絵画研究科日本画 修了
創画会 所属
【作品制作意図】
春の河原でスケッチをしていると、いろんな小さいものが見えてくる。茎を登るテントウ虫、シロツメグサに来てるミツバチ、アブ。虫たちは忙しい。遠くにうなりのような街の音。そんな中で何か途方もない気持ちになった。
特選
■ 『 大切なひと 』(たいせつなひと)
池田 真理子(いけだ まりこ)
昭和56年 千葉県松戸市生まれ
筑波大学大学院博士課程人間総合科学研究科在学
【作品制作意図】
いつもは親しみのある牧場のポニーが、生まれたばかりの子を守ろうとする凛とした姿を見せました。同じ頃に友人にも子供が生まれ、大切なひとを想う気持ちは、人も動物も同じであると、遠く思いを馳せました。
■ 『 雨の音 』(あめのおと)
宇高 健太郎(うだか けんたろう)
昭和56年 愛媛県松山市生まれ
東京芸術大学大学院美術研究科文化財保存学保存修復日本画在学
【作品制作意図】
枯れた木々と、雨とを描きました。
枯れ木の静かな佇まいやその枝の曲線と、落下する雨滴の動きや直線的な軌跡、そして湿度などを対比させました。
■ 『 湖辺西風 』 (こへんせいふう)
池庄司 淳(いけしょうじ じゅん)
昭和32年 広島県呉市生まれ
京都日本画専門学校専攻科中退
創画会 会友
【作品制作意図】
湖を吹き抜ける風は時に強風となり辺りの樹々を揺らし葉音を激しく鳴らす。思わず空を見上げしばらく時を忘れてその音に聞き入ってしまう。