6回目となる「雪舟の里 総社 墨彩画公募展」には、全国から371点の力作が寄せられました。審査は平成18年6月25日に行われ、雪舟大賞、平山郁夫賞(審査員長賞)、特選3点、奨励賞5点、入選55点が決定しました。
第6回 雪舟の里 総社 墨彩画公募展2006の入賞・入選者の一覧(109KB)
雪舟大賞
■ 『 黄昏 』(たそがれ)
山本 真一(やまもとしんいち)
昭和42年 愛知県名古屋市生まれ
愛知県立芸術大学美術研究科大学院日本画専攻卒業
片岡球子氏、松村幺嗣氏に師事。
日本美術院院友平成 5年 日本美術院展 初入選(以後毎年入選)
平成 6年 臥龍桜日本画大賞展 奨励賞(以後入選4回)
平成14年 淡墨桜絵画コンクール 優秀賞
平成16年 前田青邨記念大賞 奨励賞(以後入選2回)
平成17年 てんびんの里日本画コンクール 優秀賞
【作品制作意図】
自分の事がわかる人は、とても素晴らしいと思う。自分の事を少しでも知りたいと思うなら、他人からの忠告に対し素直に聞く姿勢を持つ事、もう一つは絵を描くこと。今、私に描けるものは、このモチーフだと思う。
平山郁夫賞 (審査員長賞)
■ 『 働く人 』(はたらくひと)
倪めい玲(ぎめいれい)
昭和48年 台湾新竹市生まれ
京都市立芸術大学大学院美術研究科(日本画)在学
【作品制作意図】
私の故里は台湾の新竹である。時代が移り変わり、機械化によって伝統的な手作りを守る人がだんだん少なくなっている。お爺さんが懸命にビー米フン粉を作るために働く様子を見て、すごく感動した。これらの強い感動を捉え、作品を創作した。
特選
■ 『 春風届く 』(しゅうんぷうとどく)
藤田 哲也(ふじたてつや)
昭和53年 滋賀県甲南市生まれ
愛知県立芸術大学大学院美術研究科日本画卒業
【作品制作意図】
光溢れる鮮やかな菜の花畑が、厩舎の向こう側に覗いた時、黄色の花は更に輝きを増した。その時馬達は、風にのった春の匂いを感じるかのようにヒョコと顔を出してくれた。
そのまま描こうと試みた。
■ 『 凍れる池 』(こおれるいけ)
小田 賢(おだ まさる)
昭和31年 京都府京都市生まれ
京都日本画専門学校専攻科中退
創画会 会友
京都日本画家協会 会員
【作品制作意図】
近所にダム湖がある。早春、身内との辛い別れを体験し気力を失っていた時、そこまで散歩してはベンチで過ごしていた。とある日、凍結した湖面と枯草の対比のきびしい美しさに心うたれ描くことでしか立ち直れないと悟る。
■ 『 霹靂 』(へきれき)
坂元 洋介(さかもとようすけ)
昭和26年 岡山県吉備中央町生まれ
早稲田大学法学部卒業
田中青坪氏に師事。
【作品制作意図】
「愛する大地」という墨のシリーズ制作の2作目です。大きく、寧しく、厳しいこの星の上の、ほんの一粒の、ただ「心」をもった人間に生まれたことを有難く思っています。