5回目となる「雪舟の里 総社 墨彩画公募展」には、全国から342点の力作が寄せられました。審査は平成16年6月27日に行われ、雪舟大賞、平山郁夫賞(審査員長賞)、特選3点、奨励賞5点、入選45点が決定しました。
第5回 雪舟の里 総社 墨彩画公募展2004の入賞・入選者の一覧(104KB)
雪舟大賞
■ 『 暮れゆく 』(くれゆく)
桜井 敬史(さくらいけいし)
昭和49年 | 群馬県高崎市生まれ | |
東京芸術大学美術学部日本画専攻卒業 | ||
日本美術院(院展)研究会員 | ||
平成11年 | 院展初入選(以後入選1回) | |
平成14年 | 有芽の会(池袋西武)出品作 | |
法務省買上げ | ||
平成15年 | 有芽の会(池袋西武) | |
日本更生保護協会理事長賞 | ||
春の院展 初入選(以後入選1回) | ||
上野の森美術館大賞展 入選 | ||
川越ビエンナーレ展 川越市買上げ | ||
平成16年 | 前田青邨記念大賞展 大賞受賞 |
【作品制作意図】
暮れゆく川面の光景に、自然のぬくもり、大きさを感じた。その感動を象徴的に表現できはしないかと考えた。
平山郁夫賞 (審査員長賞)
■ 『 北辺(団欒) 』(ほっぺん だんらん)
羽生 輝(はにゅうひかる)
昭和16年 | 東京都杉並区生まれ | |
北海道学芸大学釧路分校卒業 | ||
創画会会友 |
【作品制作意図】
私の居住する地、北海道東端、釧路の浜辺、12月から2月の浜は零下19度、体感温度はそれ以上であろう、雪が降り白と黒の世界。漁民の生活は鈍りじっと春を待つ。厳寒の夜、家の中は家族の会話で温かい。
特選
■ 『 根 』(こん)
岡部 隆志(おかべたかし)
昭和45年 | 兵庫県神戸市生まれ | |
大阪芸術大学美術学科日本画専攻科卒業 | ||
創画会所属 |
【作品制作意図】
モチーフは直感で選びました。心象風景になるのですが何故この組み合わせになったのか?色々考察してみたのですが、結論は出ませんでした。結局それが、かえって鑑賞者に不思議な魅力を感じさせたのかも知れません。
■ 『 黒き雨 』(くろきあめ)
樋田 礼子(といだあやこ)
昭和47年 | 東京都武蔵野市生まれ | |
広島市立大学大学院芸術学研究科博士後期課程修了 | ||
日本美術院研究会員 |
【作品制作意図】
穏やかな陽ざしを受ける銀色の水面に降る雨は、黒い影に波紋を広げては、消えてゆく。その無常の変幻を、悲しい記憶とともに、風化しないよう、刻んでみたかった。
■ 『 静なるきらめき 』(せいなるきらめき)
飯間 智美(いいまさとみ)
昭和55年 | 香川県高松市生まれ | |
倉敷芸術科学大学大学院芸術研究科美術専攻博士課程卒業 | ||
同大学大学院博士課程在学 | ||
日本美術院研究会員 |
【作品制作意図】
静寂とした森の中に身を置くと、葉のざわめき、鳥のさえずり、光のゆらめきを感じ、心があらわれる思いがする。そんな中、森の中を滑空する蝶を見る。その姿は、短命である蝶の生命の一瞬のきらめきのように見えた。