マダニが媒介する感染症について
咬まれた場合は、速やかに医療機関を受診を
野外に生息するマダニ類は、比較的大型(3~4ミリメートル)のダニで、硬い外皮に覆われており、吸血すると10~15ミリメートルになります。夏から秋にかけて活動が盛んになり、動物の体液を吸うことで生活環が成りたっています。
人が野外作業や農作業、アウトドアのレジャー等で生息場所に立ち入ると、マダニに咬まれることがあります。マダニがウイルスや細菌などを保有している場合、咬まれた人が重症熱性血小板減少症候群(SFTS)など病気を発症することがあり、重篤な場合は死に至ることもあります。
野外へ出かける時は、マダニ対策を行なうとともに、咬まれた場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。
ダニに刺されないために
- 野山では、肌が露出しないように、袖口が絞れる長袖、長ズボン、手袋、足を完全に覆う長靴等を着用しましょう。また、色の薄い服は付着したマダニを見つけやすくなります。
- 服の上や服の露出部分に、防虫スプレーを噴霧しましょう。
- 草むらに直に寝転んだり、腰を下ろしたり、服を置いたりするのはやめましょう。
野山で活動したあとは
マダニは人や動物に取り付くと、皮膚にしっかりと口器を突き刺し、数日~10日間吸血します。
- すぐに入浴し、体や頭をよく洗い、新しい服に着替えましょう。
- 脱いだ衣服はすぐに洗濯しましょう。
- ペットを飼っている場合は、ダニに刺されていないか確認しましょう。ペットなどからも感染します。
マダニに刺されたら
- マダニを無理に引き抜こうとすると、口器の一部が皮膚内に残ってしまうころがありますので、できるだけ医療機関(皮膚科)で取ってもらいましょう。
- 数週間程度は体調の変化に注意し、発熱等の症状が認められた場合は、早めに医療機関(内科)に受診しましょう。その際、野山に入ったことを伝えてください。
岡山県内の感染症情報