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広報そうじゃ 2009年01月号 特集
平成21年新春対談 飛躍を誓う 片岡聡一総社市長、中村吉男総社市議会議長、三宮信夫岡山県立大学学長が 鬼ノ城で、平成21年の総社市を展望する。
| 岡山県立大学学長 三宮 信夫 | 総社市長 片岡 聡一 | 総社市議会議長 中村 吉男 |

市長 いよいよ新しい年を迎えましたね。
議長 おめでとうございます。
学長 おめでとうございます。今年は丑年ですから、ゆっくりと、着実に、重い荷物を背負い込んでも、前進して行きたいですね。
◆県立大学と歩む
議長 昨年は、県立大学との包括協定が結ばれ、大学と総社市の距離がさらに近くなったような気がします。
学長 そうですね。昨年は、共同研究4件、委託研究1件、住民との共同事業が1件ありました。また、各種の委員会の委員に6件ほど本学の教員を任命していただき、たいへん有意義な年でした。今年も市と共に充実した活動をしていきたいです。
市長 県立大学のノウハウや技術、人材により、共同開発や共同研究という形で、お互いにパートナーとして物事を作っていく作業ができたことは、非常に有益でした。
議長 昨年、県立大学の講師が進行役を務める常盤公園のデザインを考えるワークショップに参加しました。これは、大学のもつノウハウと、住民や各種団体の役員がもつノウハウとを上手くまとめ、地域づくりに大きく貢献した良い事例ではなかろうかと思います。
学長 私もそのワークショップを見学しました。地域の皆さんの熱心さ、公園にかける熱い思いというのが伝わってきました。それを本学の若い教員が受け止めて、ひとつのデザインに作りあげていったと思います。
市長 お互いの距離が急速に近くなり、大きな意味があったと思います。基本的に学長と私が仲が良いということが大事で、学長との定期的なホット会談で、さらに友情を深めていきたいと思います。
| 鬼ノ城から市街地を見下ろしながら、取り組む課題や今後の展望について語り合う3人 |
◆子育て王国を進める
議長 子育て王国の実現を目指して大々的にPRをしていますが、この点についても、行政と大学との関わりがますます強くなってくると思いますが。
学長 特に保健福祉学部の教員は、子育て問題を自分の研究テーマとして研究し、地域貢献もしたいと考えています。今年は、市の次世代育成支援事業や食育推進計画などの計画策定といった面で携わる機会があり、お互いにより連携していければと思っています。
市長 「子育て王国そうじゃ」は、市の最も重要視する政策で、県立大学のもつノウハウや学識を取り入れたいと思います。子どもたちが総社の未来をつくっていきます。隣人を愛し、地域を愛せる子どもを育てることを視野に入れながら、県下一を目指していきたいと思います。
学長 子育ては、広い意味では人づくりです。各家庭や地域は多様性をもっているので、そういうなかで、放っておいては実現しないので、やはり、なんらかの働きかけがいると思います。しかし、そのやり方がむずかしく、試行錯誤でやっていくしかないんじゃないでしょうか。
議長 子育て王国の実現に向けて、市では昨年、小児医療の対象年齢を6年生まで拡大することなどに取り組みました。
学長 私たちの間で話題になっているのが、大学内に子育て支援の拠点を設置し、地域ぐるみで運営やサービスの利用を行う子育てカレッジです。保健福祉学科の学生の勉強にもなりますが、大学内に適当な場所がなくて……。
議長 今、子育てをしている人が、子育てをすることに心配しなくていいような支援を行って、「総社という所は、本当に子育て王国だな」と、自然に言葉が出てくるようにしたいですね。
市長 子どものあり方を定める子ども条例を制定し、子どもを守っていこうと思います。総社市は、人口に占める外国人の割合が中国5県で第5位。共に生きるパートナーとして、子育て王国のメニューのなかに、在住する外国人も組み込み、国際的な環境をプレゼントしていきたいと思います。

◆人づくりも重要
議長 市役所も人事考課制度を取り入れ、人材育成に力を入れています。大学はその道のプロで、この地域を伸ばす人材を育て、この地域で活躍してほしいと思うんです。
学長 人づくりというのは、グローバル化の時代においては、非常に、多様な対応をしなければならないと思います。人づくりは、地域の魅力づくりと表裏一体であろうと思います。とにかく魅力があるから、人が集まる。あるいは、そういう人が集まるから、ここでやらんといかん。そういう方向で今後進めていかれたらと思うんです。
市長 人間というものは、もって生まれた才能で生きていくのではなく、後天的に何か新しい刺激を受け、成長し向上すると信じています。「総社を好きになる。総社に帰りたい」というような教育も目指していきたいと思っています。
学長 総社市は企業誘致で新しい企業がどんどん増えてきているとお聞きしていますが、産と官と学の連携というものがこれから大事なことになってくる。大学も、新たなチャンスの創出になると思っています。
議長 物づくりの成功は、人づくりにもつながるものです。大学のもつ可能性もアップするんではなかろうかなあと思います。
市長 産官学というのは、言葉では非常にたやすいことですが、やろうと思えば非常にむずかしいと思います。成功事例といわずとも、何か糸口を目指していきたいです。

◆機構改革にも取り組む
議長 今年は、胎動から飛躍する年にと市長は言われますが。
市長 さまざまな政策というものを実現していくこと、限りなく新たなチャレンジ、新たな進捗(しんちょく)というものを目指し続けていきたいと思います。
議長 市の機構改革も予定されていますよね。
市長 4月1日付けで行う機構改革の検討を進めています。市民の立場に立ち、全ての部、課、係を見直します。例えば、国際交流、地域密着主義、窓口サービスの充実などの部署の新設を考えています。それから、施設の有効活用の点から清音支所に事務機能の一部の移転も検討しています。
議長 今年は、部長マニフェストの事項が、実を結ぶ年にしていかなければならないですね。
市長 機関を設け、進捗状況のチェックをし、市民に報告したいと思います。
学長 マニフェストでできたことをチェックして、それに対する対応アクションが一番のポイントです。結果に対して、どういうふうに改善するか、具体的にどう行動するか、そこから何を生み出すか、実行するか、それが重要だと思いますね。
議長 財政が厳しい状態が続いています。今年は、総社にとっても正念場ではなかろうかと思っています。
市長 総社市の財政力指数は、60.05%と、数字自体を見ると非常にがんばっています。しかし、さらなる行財政改革で無駄な経費を削減し、新たな財源を確保することに努めていきます。
学長 ふるさと納税の効果はどうですか。
市長 231万円の寄付をいただきました。納税された人の気持ちに答えられるような使い方にしたいなと思っています。

◆全国に総社を発信
議長 そうじゃ吉備路マラソンですが、総社の名を全国に発信するという意味で、非常に意義深い大会になります。
市長 合併後初なので山手や清音地区も走るよう、コースを一新しました。リニューアルというより、創設ですね。
議長 野口健さんに総社の環境観光大使を委嘱し、総社観光プロジェクトでは、分科会もでき活発な議論が行われて頼もしく思います。
市長 総社市民の観光に対する理念を観光宣言という形で宣言化したいと思います。総社観光プロジェクトの8つの分科会から出てきた結論を、形づくる最初の年になると思います。
学長 総社市も、魅力というか、名産・特産的な何かができれば、それがひとつの宣伝になりますね。
◆夜間の医療体制
議長 最後に、夜間の救急医療対策については、市民からの要望が絶えない大きな課題ではなかろうかと思います。今、医師会と話しをしているようですが、市民は期待をしています。
学長 夜間の輪番制の医療というものを確立できれば、市の魅力として大きなPRになると思います。本学の学生も総社市には多数いますから、がんばってください。
市長 吉備医師会と協議を重ね、夜間の在院での輪番制でやっていこうと細部を詰めていく作業をしています。できるだけ早く形にし市民の皆さんに公表したいと思っています。
| 鬼城山ビジターセンターで対談した。左から片岡聡一総社市長、中村吉男総社市議会議長、三宮信夫岡山県立大学学長 |
平成21年の抱負 ■新たなるチャレンジ、新たなる政策、新たなる進捗に向かって、 立ち止まることなく、アクティブに前進し続けたい ──片岡市長
■総社市の未来創生のために、議員24人が全力で、 手を携えてがんばっていかなければならない ──中村議長
■知恵とアイデアと発想に、我慢と勇気を付け加えて、 今年を乗り切るということでやっていきたい ──三宮学長
 井原線開業10周年 開業10周年を迎える井原線。皆さんも沿線に足を運んでみませんか

平成11年1月11日、午前11時11分11秒、総社〜神辺(福山市)間を結ぶ井原線の一番列車が井原駅を出発。延べ1100万人を超える人を運び、1月11日(日)に開業10周年を迎える。 井原駅では開業記念祭が、1月11日の午前9時からほぼ1日開かれ、一日駅長の委嘱や記念列車の出発式、10周年のあゆみ展、福の種の配布、記念グッズの販売など、10周年を盛大に祝うことになっている。総社駅でも当日、特産品の販売ブースを設ける。 1月11日はワンコインデイで、乗り降り1回が100円となる。1月1日から同31日までの間で乗車当日の1日限り、乗り降りが自由な記念フリー切符も発売される。
年間110万人が利用 井原線には15の駅があり、一日23往復運行。地域に密着した生活路線として、年間110万人を超える人が利用している。 輸送人員と運輸収入は、下のグラフのとおり、ほぼ横ばい状態である。沿線には高校も数校あり、運輸収入の約半分が、通勤・通学定期券によるもの。通学で利用する総社南高校の竹内菜津美さん(矢掛町)は、「子どもの絵とかが飾ってあり、リラックスできる車両」と、愛着をもつ。 もう一方の通勤定期の収入は着実に伸びており、開業当初の約1.5倍になっている。
沿線外に利用をPR 「他の地域から沿線に足を運ぶために利用してもらう広報に力を入れたい」と、井原鉄道の三浦一男専務。沿線人口を考えると、輸送人員を伸ばすためには、沿線の魅力を発掘し、沿線外へPRしていくことが課題であると言う。 井原線DE(で)得得市(とくとくいち)(朝市)は、沿線外からの利用客を呼ぼうと、井原駅前(第1日曜日)、吉備真備駅前(第2日曜日)、矢掛駅前(第3日曜日)の3か所で昨年10月に始まった。井原線を利用して得得市に来て、そこで商品を購入した人には、井原線(総社〜神辺間)の復路が無料になる特典がある。「朝市のある日は利用が多い」と井原鉄道では話す。 乗り放題フリー切符やイベント列車の運行など、これまでにも井原線に目を向けてもらう努力をしてきた。上の新しいマスコットキャラクター「はっちゃん」もその一つ。三浦専務は、利用客を増やすには、「広告も含め、何やかにやの積み重ねが大切」と。
市も財政支援 沿線自治体も財政支援を行っており、平成20年度、総社市は約700万円の支援をしている。井原鉄道も、この節目を機に再度、より一層の経費の削減や収入増につながるよう、さまざまな角度から見直すとしている。 地域の足として定着してきた井原線。沿線には名所や旧跡、楽しい催しもある。また、市の観光プロジェクトの委員でデザイナーの水戸岡鋭治さんがデザインした夕焼け色の「夢やすらぎ号」も走る。皆さん、プチ旅行で、井原線をどうぞ。
地域の足、井原線をよろしく
| 朝の総社駅の井原線のホームの様子。高校生の乗客が多く、通学の足として利用されている |
| ■運輸収入と輸送人員 折れ線グラフで示すのが運輸収入で、平成12年度以降、3億円から3億5000万円の間で推移している。一方、棒グラフで示す輸送人員も運輸収入同様に、110万人前後で横ばい。平成10年度の数値が低いのは、平成11年1月11日の開業日から同年の3月31日までの80日間の数値であるため
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| ■井原線 明治ごんぼうバーガー 井原市芳井地区にある明治ごんぼう村の特産品のゴボウを使用して、井原鉄道が開発したご当地バーガーの一つ。昨年10月、井原鉄道車両基地で開かれた基地喜知祭りで、200個限定販売でデビューし、人気を得た。1月11日に正式デビュー。井原駅での開業記念祭をはじめ、総社、清音、矢掛、神辺の各駅で、1個250円で販売予定
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問い合わせ 人権・まちづくり推進課まちづくり支援係(192−8242)
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