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広報そうじゃ 2008年09月号
文書(もんじょ)でも、考古学でもない、石仏・石造物からの史実の発見 地域を愛する人々による成果! 歴史をひもとく 特集2 石仏・石造物を訪ねて
地域住民が8か月にわたり、清音地区にある石仏・石造物の調査を実施。488基におよぶ地区内の石仏・石造物の所在地、種類、大きさ、刻まれている文字、年代などを調査し、冊子『総社市の石仏(2)清音地区編』にまとめた。

| 馬渡生活センター(清音軽部)の敷地内での調査風景[昨年11月30日] |
| 『総社市の石仏(2)清音地区編』 清音地区の石仏・石造物488基それぞれの高さ、幅、奥行、石造物の種類、刻まれていた文字などをまとめている。文化課で、 1冊1000円で、9月上旬(予定)より販売 |
清音地区にある石仏・石造物の調査が完了し、成果を冊子『総社市の石仏(2)清音地区編』にまとめた。 調査は、清音公民館の「ふるさと歴史講座」の講師を務める岡山民俗学会名誉理事長の立石憲利さん(井尻野)とその講座生約20人が行なった。立石さんから大きさの測り方や写真の撮り方など、調査に必要な技法の指導を受け、昨年10月から調査に取り掛かっていた。約8か月かけて、地区内の石仏・石造物の所在地、種類、大きさ、刻まれている文字、年代、いわれなどを調査して歩いた。その数488基。江戸初期から現代までのもので、種類も石仏をはじめ、灯ろう、観音様、道標など、89種類におよぶ。 石造物には、文字が刻まれているが年月とともに風化し、読みにくいものが多い。文字の部分に水をかけ、少し土を付けると文字が浮かび上がってくる。一文字ずつ判読する地道な作業を積み重ね、調べあげた。「同じ場所に何日も通った」と、森直樹さん(清音柿木)は言う。 調査は、3、4人一組で5班に分かれて実施。窪津春子さん(清音上中島)は、「古いものから新しい発見ができ、楽しかった」と、笑顔で答える。また、海老原邦之さん(清音三因)は、「地蔵から、小さな集落で生活が成り立っていたことや、水に対する思いが分かった」と、身近な歴史の発見について話す。 今年1月には、すべての班が集まり調査内容を報告。そして、冊子にまとめるための作業に入った。編集中に再調査が必要なものも出て、再度現場を訪ねたこともあった。「この成果は今後に役立つ」と、梶谷浩史さん(清音三因)は、風化する前に次の世代に伝えられたことが大きいと力を込めて話す。 石仏・石造物の調査結果から、地域の信仰心や生活の営みなど、歴史の一端をひもとくことができた。「身近な文化財に関心をもち、地域を愛するきっかけにもなる」と、市民と協働で行う調査の意義は大きいと立石さんは語る。 今後も、小学校区の単位で石仏・石造物の調査を計画している文化課は、「調査地区を最も良く知る皆さんによる調査」と、手作りの調査に期待を寄せる。 問い合わせ 文化課文化財係(電話92-8363)
| 観音庵(清音三因)内の石造物に刻まれた文字を判読する
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| 石仏・石造物の調査カード。おおまかな形が分かるスケッチとともに、大きさや刻まれていた文字、所在地などをメモしている[写真左]。再度、調査に訪れ、文字の確認をし、記録する[写真右] |
| 一通りの調査が終わった今年1月9日、調査カードを持ち寄り、調査内容の確認や、地図で位置を確認した[写真左]。6月12日、冊子のゲラがあがり、校正のポイントを立石さん(写真中央)から聞く講座生[写真右] |
昭和地区も6月から調査中!

昭和地区でも6月12日、石仏・石造物の調査が始まった。清音地区同様に、立石さんから美袋八幡神社で調査方法の指導(上の写真)を受け、8班に分かれて調査を進めている。 調査を担当する一人、近藤京子さん(美袋)は、「美袋八幡神社だけでも、何日もかかりそうでたいへんですが、地元を見直すいいチャンス」と、興味津々の様子だ。 昭和地区の調査は、平成21年3月の完了予定。 |

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