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 れとろーど 総社商店街の歴史を巡る

史跡探訪の碑を尋ねて1
 松山往来狐橋(きつねばし)跡

松山往来狐橋


 総社宮の門前町として栄え、その歴史を今に伝える総社商店街。古くは山陽道の板倉宿(岡山市板倉)から分岐し、松山城下(高梁市)に至る松山往来の街道でした。この町筋には、今も、往時の繁栄をしのばせる町家風の建物や史跡などが点在しています。この連載では、今回から12回にわたり、この地域に設置している史跡探訪の碑を訪ねます。そして、商店街の歴史や郷土の偉人たちのすばらしい業績を紹介していきます。
 まず第1回目は、松山往来狐橋跡です。今、橋は残っていませんが、この付近の地名を狐橋と呼ぶようになりました。昔は、この橋が松山藩領八田部村の町筋への東入口になっていましたが、当時、この付近に民家はほとんどありませんでした。この橋のところで、いたずらキツネにだまされたという話が残っています。松山藩主代々の参勤交代では、そのたびごとの送迎に、この橋まで村役人が出向いていたということです。

松山往来狐橋

 教育知り隊

入学・入園シーズンを迎えて

 4月は、入学・入園の季節です。初々しい新1年生の姿に、ほほえましさを感じる人も多いと思います。登下校を温かく見守ってください。今月は、家庭や地域の教育のあり方について考えてみましょう。
 まず、脳の発達についてです。人の脳は幼少期に急速に大きくなり、8歳で大人の95%になるといわれています。そのため、知能や性格の発達にとって8歳ごろまでの幼少期は重要な時期です。特に、3歳ごろまでのスキンシップ重視の愛情により、脳の発達の基礎ができるといわれています。このころの幼児は、自由に一人で遊んだり、集団で遊んだりすることで、さまざまな知識を吸収し生活に必要な能力を身に付けていきます。
 次に、人間関係です。コミュニケーション能力の不足をはじめ、核家族化の進展や地域活動が減少したことから、最近の子どもは人間関係の作り方が下手だといわれています。さまざまな年齢の人や地域の人と接することで、人との接し方や話し方など人間関係づくりを学んでいくことは、大切なことです。そのためには、子どもが生活していくために必要なことを、家庭や地域で、子どもたちが学び、経験する機会をもちたいものです。
 現在、教育改革が進められていますが、学校だけでは解決できない問題もあります。地域を巻き込んで解決する取り組みが増えています。子どもの健全育成を地域全体で考えることは、地域の教育力の再生にもつながります。周囲の大人が子ども一人ひとりを見つめ、関わり、理解し、子どものもつ個性を大切にしながら、育てていくことが求められています。
 入学、入園、進級で親子ともに期待が高まる反面、不安もあると思います。また、この時期は、親離れ、子離れの時期でもあります。「二つ叱(しか)って、三つ褒(ほ)め、五つ教えて人を育てる」という言葉のとおり、褒めて見守ることを大切にして、思いやりの心、責任感、自尊心を子どもたちに育んでいきたいものです。

【学校教育課】 


 健康アドバイス
森下 茂 医師
精神保健指定医
五月病に思う

 4月は新年度の始まりであり入学や就職などの新しい生活が始まる時期です。人は人生の転機といわれるような改革に遭遇すると、一抹の不安や興奮を覚えるのが常です。不安や興奮が前向きに作用すれば意欲亢進(こうしん)や希望につながり、その後の生活に勇気をもって立ち向かって行くことができるでしょうが、不安や興奮が後ろ向きに作用すると自信の喪失や困惑を起こし「こんなはずではなかった」と失望を感じることにつながります。
 「五月病」なる日本独特の言葉をこの時期に耳にすることがあります。もちろん医学的に五月病なる疾病が存在するわけではありません。4月の新年度を過ぎ約1か月程度は新しい環境や人間関係に戸惑いながらも適応しようと努力します。しかし、十分なじめなかったり違和感を感じてしまった人々が、自分自身の存在あるいは自分のおかれた環境を否定することにより混乱から逃れようとする症状がでます。出勤や登校しなくなる人、不安や意欲低下を訴えてうつ状態になる人、頭に十円はげのできる人など、目に見える症状はさまざまです。
 こうした状態は以前よりも増えているのかもしれません。それは日本の社会構造そのものに原因があるようにも思います。自分の行きたい学校ではなく、学力に見合った学校に進学したり、収入の多さや見栄えの良さで就職先を選んだり。成功すれば満足できるのでしょうが大半はそうは行きません。そうしたときこそ人としての人間力が問われるのではないでしょうか。
 「五月病」は医師では退治できません。自分自身のなかに、1.混乱を整理する能力、2.下積みを楽しむ気構え、3.何もかもを得ようとすることをあきらめる余裕、4.困難を受け入れる決心などを養っておく必要があるのです。

 市長室から
救急医療施設

 昨年の総社市の1年間の救急出動件数は2256件で前年より52件増となっており、市外搬送件数は10年前と比較して2倍以上となっています。
 健康であることが何よりであるが、人間生身なので、いつどのような事態が起こるかわかりません。市民の皆様も救急医療体制の充実を望んでおられますし、私としても救急医療体制の充実のため医師会へもお願いし、懸命に考えた結果、『医療ビレッジ構想』に到達しました。
 しかし、医師会からも市議会からも理解が得られないままであり、12月議会では、医師会、市議会ともよく協議をするようにと問責決議もなされました。至らぬ点は反省して、関係各位のご意見を拝聴していきます。聖徳太子の憲法十七条に、「夫(そ)れ事は独(ひと)り断(さだ)むべからず。必ず衆(もろもろ)と論(あげつら)ふべし」と定められており、衆議を尽くして、ご理解を得るよう努力していこうと思います。
 東福寺管長の福島慶道老師が、ボストンで講演されたなかで、「禅は『無を悟る宗教』であり、『無になって生きることを教える宗教』である。無とは、無心でありNo-mind、あるいはNo-thinkingではなく、Free-thinking」だと言われております。
 私も、この問題を考えるについては、「何ものにもとらわれない柔軟な発想=Free-thinking」でいこうと思っております。先般の保健福祉懇談会では、医師会の方からも「極力、費用をかけない方法」でとの協力的なご意見も出ており、出席者からの前向きなご提案もありました。
 最小の経費で最大の効果が得られるよう更に努力していきます。市民の皆様のご理解と、医師会、市議会の皆様の一層のご指導とご協力を伏してお願い申し上げます。



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