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|  |  広報そうじゃ 2005年10月号 インタビュー Interview
命の美しさを感じ取ってもらいたい。
 | 自宅の縁側で創作活動を行っている難波行彦さん。庭の草木に季節の移ろいを感じ、自分自身を見つめる。感性を研ぎ澄ませると、そよぐ風に木がざわめいたり、鳥が渡っていったりと、小さな空間で起こる何気ない出来事に、命の美しさや哀れさを感じ取ることができるという |
平成17年度岡山県三木記念賞を受賞した 詩人 難波行彦(筆名井奥行彦)さん (上原)
岡山県の発展に尽くした 故 三木行治知事の業績をたたえる三木記念賞。今年、地域社会の発展に貢献した個人を顕彰する同賞の「文化部門」に輝いたのが、詩人の難波行彦さんだ。 「中学生の時、私の詠んだ短歌が褒められましてね。今から思うと、おだてに乗せられたんだと思いますよ」。このことがきっかけで詩に興味を持ちはじめた。「ヘルマン・ヘッセの詩が好きでね、若い頃は毎日おぼれるように読んでいました」と懐かしそうに当時のことを振り返る。 大学在学中に友人たちと同人誌「火片(かへん)」を創刊。本格的に詩の創作活動を開始する。「仲間とはよく意見が対立しましたよ。ずいぶんと悩んだこともありました」と話す。昭和52年、詩と思想新人賞を受賞した。この頃になって、やっと自分の詩がいくらか通用するのではないかと思うようになったという。平成15年には、日本最高レベルとされる日本詩人クラブ賞を受賞。岡山県内からは初めての受賞だった。「大事なのは個性だと気が付いたんです。迷いを捨てて、自分らしいものを表現することが大切だと。作者の名前を見なくても、その詩が誰の詩なのか分かるようでなくてはね。気が付くまで、ずいぶん時間がかかりましたよ」と穏かな表情で語る。 岡山県詩人協会会長や中国詩人会会長などを歴任するなど、多くの後進を育成してきた功績は大きい。「自分の好きなことをやって来ただけですよ。これからも、できるだけ多くの詩人に光を当てていきたいと思います」と話し、「どこにでもある自然の中に、命の美しさや哀れさを感じとり、命の値打ちや生活の価値を、作品を通じて訴えていきたいです」と今後の創作活動に意欲を見せた。
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